痔について
痔の主な原因は、便秘や下痢などで肛門に負担がかかることです。つまり、便秘や下痢になるような生活をしていると、痔になる確率も高くなってしまいます。痔の発症や再発には、生活習慣が大きく関わっているといえます。
お尻に見られる症状で、出血、腫れ、痛みといった、一見「痔かな?」と思うような症状のなかには、お尻に関係する他の病気や大腸のトラブルが原因となって起こっている場合もあります。特に痔の経験がある方は、出血や腫れに慣れてしまっているため、そのままにしてしまい、他の病気を見逃すケースも少なくありません。「ちょっと心配」という方はチェックしておきましょう。
こんな症状はありませんか?
- 便をすると出血がある
- 便をするたびに痛みがある
- 便をするとイボが出てくる
- 肛門にしこりがある
- 肛門にかゆみがある。
成人の半数が痔で悩んでいるといわれています。痔には大きく分けて3タイプあります。
①いぼができる:痔核(いぼ痔)
②切れる:裂肛(きれ痔)
③膿が出る:痔ろう
タイプにより治療法が異なりますので、一度ご相談ください。
おすすめしている治療
痔は日帰りでの手術が可能です
「排便のたびに血が出る」「排便のたびに痛みがある」などのことでお悩みではありませんか?こうした痔の症状の7割はお薬による治療で治癒をはかることが可能ですが、残り3割の症状につきましては手術による治療が必要となる場合があります。当クリニックでは、注射で痔を縮小させる日帰り手術「ジオン注射」のほか、肛門周囲膿瘍や女性に多くみられる肛門皮垂(スキンタグ)に対する日帰り手術なども行っています。なお、入院が必要な方につきましては、適切な医療機関を紹介させて頂きます。
ジオン注射
ジオン注射とは、「硫酸アルミニウムカリウム」「タンニン酸」といった特殊な注射液を患部に注入することで、痔を縮小させる治療方法です。特に肛門の内側にできる内痔核に効果的で、患部を切開したりせずに治癒をはかることができるようになります。痔の手術は場所が場所なだけに、大きく切開したりすると排便時に痛みが生じるなど、術後に大きな負担がかかる場合がありますが、このジオン注射であればそうした大きな切開も必要ないので、少ない負担で治癒をはかることが可能です。局所麻酔による簡単な手術で、治療も30分から1時間程度で終了しますので、「痔の手術」という響きだけ敬遠されたりせずに、気軽に受けて頂ければと思います。